
日本が誇るブランド牛とは?②【全3回】

目次
第一回では、和牛の歴史に触れました。第二回は日本に存在する和牛ブランドを一部ですがお伝えできたらと思います。今回は北海道エリア~東京エリアまでをご紹介。 第三回ではさらに西へ。和牛の原点でもある但馬牛を始めとした、群雄割拠の関西エリア~和牛大国・九州までをご紹介いたします。
ブランド牛大国・日本ならではのお肉の楽しみ方
日本には地域ブランド、個人農家ブランドを合わせると350種類以上あります。
※銘柄牛肉ガイドブック2023(食肉通信社)
※すべてが網羅されているわけではありません。
東京や神奈川を含めて、まさに47都道府県すべてにブランド牛が存在するんです。地元のブランド牛だけではなく、全国各地のブランド牛を味わってみるなど楽しみ方も広がります。「牛肉は全部一緒じゃない?」なんて声も聞こえてきそうですが・・・それが全く違う食べ物と言っても過言ではない?と私は思っています。
牛が育つその土地、気候風土、海が近かったり、標高の高い場所はもちろん、与えている餌、独自の飼料、牛舎の広さ、牛床の種類、なによりも365日生産に当たっているそれぞれの生産者の個性が牛には出ると言います。
「十牛十色」で、それぞれの個性がありそこに和牛の奥深さがあります。
数あるブランド牛の中から、自分のお気に入りを見つける事ができるんです。
各都道府県のブランド牛とチクタグに掲載しているブランド牛をご紹介いたします
まずは北の大地・北海道~東北まで
【北海道】
まつもと牧場/こぶ黒・・・日高昆布を飼料に。但馬系の赤身に特徴。
北十勝ファーム/・・・日本短各種を育てる数少ない農家。JAS認定のオーガニック牛。
【青森県】
あおもり倉石牛・・・青森県五戸町倉石の黒毛和牛。野趣あふれる味わいが魅力。
金子ファーム/NAMIKI和牛・・・青森を代表する農家。肉のうまみにこだわり。
【岩手県】
前沢牛・・・但馬牛の血統。肉好きなら誰もが知るブランド
【宮城県】
仙台牛・・・肉質等級が「5」に格付けされないと呼称が許されない。
【山形牛】
山形牛・・・昼夜の寒暖差が大きな気候特性により、きめ細かな肉質。
【福島県】
福島牛・・・豊かな自然環境で育てられる良質な肉質。
磐梯和牛・・・年間300頭しか出荷されない希少牛。
関東地方にも名だたる和牛が存在します。
【茨城県】
常陸牛・・・大麦ほか豊かな穀倉地帯の特有飼料で良質な肉質を実現。
名人和牛・・・独自飼料「名人」を与えて育てられ、年間1000頭出荷の希少牛。
野村牛(国産牛)・・・程よい脂と赤身を楽しむことができる。
【栃木県】
とちぎ和牛・・・国外輸出をきっかけに評判になったブランド牛。
那須ルージュ・・・敷島ファームが子牛から育てるこだわりのブランド和牛。
後藤牛(国産牛)・・・那須にある雌牛のみをこだわりとした希少牛。
【群馬県】
上州和牛・・・利根川水系の豊富な水資源でミネラルが豊富な肉質。
【埼玉県】
武州和牛・・・トウモロコシを多く含む独自飼料で甘みの強さが特徴。
【千葉県】
かずさ和牛・・・融点が低くあっさりとした脂身が特徴。
髙梨牧場・・・「かずさ和牛」という地域ブランドを飛び越え、独自の厳選した飼料と研究を重ねた肥育法で“髙梨ブランド”として国内外のファンから指名買いされている匠みの生産者
【神奈川県】
葉山牛・・・米や豆腐粕などを配合した独自飼料が特徴。多数の受賞も。
【東京都】
秋川牛・・・あきるの市・竹内牧場で生産され、念に数頭しか出荷されな希少なブランド牛。

日本海、太平洋、豊かな山間地でもある中部地方
【新潟県】
村上牛・・・村上市、関川村、胎内市で飼育されたA4、B4以上の希少種
【富山県】
とやま牛・・・こしひかりの米ぬかなどを飼料に、旨味成分のオレイン酸が豊富。「とやま和牛 酒粕育ち」という新ブランドも
【石川県】
能登牛・・・出荷頭数が少なく、石川県内でしか食べる機会がない希少種。特に肉質が優れている牛肉を「能登牛プレミアム」と認定
【福井県】
若狭牛・・・明治時代から食用とされてきた伝統的な黒毛和種。但馬牛系が特徴
【山梨県】
甲州牛・・・ウィスキー粕を飼料にしていること、肥育期間が長い事も特徴
【長野県】
信州プレミアム牛・・・長野県産のトップブランド。冷涼で豊かな風土、アルプスの恵みで育てれた良質な和牛
【岐阜県】
飛騨牛・・・全国的な知名度を誇る和牛ブランド。安福号は飛騨牛の父。
【静岡県】
あしたか牛・・・静岡県東部の愛鷹山麓裾野で育てられる黒毛和種。様々な料理との相性◎
峯野牛・・・静岡県・浜名湖北東部の大自然の中で生まれ育つ峯野牛はほどよい霜降りが特徴の赤身肉。
【愛知県】
みかわ牛・・・愛知県の三河地域を中心に県全域で生産。認定基準をクリアした生産者のみが生産
今回は北海道エリア~東京、中部エリアまでをご紹介しました。 第三回ではさらに西へ。和牛の原点でもある但馬牛を始めとした、群雄割拠の関西エリア~和牛大国・九州までをご紹介いたします。